書評 「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」橘 玲

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門

名著ですねー。
ここ10年で自分に影響を与えた本ベスト5を挙げるとすれば間違いなくこの本は入ります。
金持ちになりたい人は読んで損はないでしょう。
多分AmazonのUSEDとかヤフオクとかで送料込み500円以下で買えると思います。

ただし、サラリーマンの人が読むと会社を辞めたくなるかもしれない。
知らない方が幸せ、という事実はこの世に確かに存在します。
実際、自分も読み終わった後「こりゃいつかは辞めないとダメだ」って漠然と考えたのを覚えてる。
如何に世の中のサラリーマンが搾取され、自営業者その他の非サラリーマンが優遇されているかがわかる。
そしてこれからの時代、その負担が増えることはあっても減ることはない。

厚生年金は会社が半分も負担してくれてお得!正社員の俺、勝ち組♪
とか言ってる人は是非読んで欲しい。
その認識は全くの間違いであることに気づくでしょう。
ダメダメな国民年金よりさらにダメなのが厚生年金であることを知りましょう。

アナタの今年の所得税、住民税、健康保険料はいくらですか?
今後さらに増えていきますけど納得できますか?
自営業の人は所得税、住民税はほとんどゼロ(均等割のみ)で、
健康保険も累進最低レベルの額しか払ってないのを知ってますか?

…結局、国は取りやすいところ(=サラリーマン)から取るしかない。
ちーん、なーむー。

しかも、しかもだよ。
それでもサラリーマンの年収が上の世代と同じようにちゃんと増えていくってのならまだ話はわかる。
けどさ、上にバブル世代とか腐るほど人がいて、まずそいつらの高い給料やボーナスを払わにゃいかん訳よ。
下は安いギャラで上司や親会社のために働かにゃならん訳よ。
上と下の人数比からいって上の世代と同じ賃金カーブなんてありえるはずがない訳よ(大企業は特に)。
今の下積み時代の頑張りは将来報われない訳よ(大企業は特に)。
ホリエモンに言わせると今の日本企業の構造はネズミ講そのまんまな訳よ。

①税金とかはがっつり取られる
②上の世代と同じような給料の伸びは期待できない
③残業前提の長時間労働が一般的
④同じ会社で歳を重ねるといろいろな理由で辞めづらくなり、さらに文句が言えなくなる
⑤そのあげくリストラされない保障はない
ごめん、むりだw
どこのボランティアだっていう。

さらにJALやGMのような破綻のリスク、破綻はなくとも業務縮小や買収、合併のリスクなど、
今の時代はなんでもあり。
いつあなたの会社や事業部が中華系企業の傘下に入るかわからない。そうなったら年功序列もクソもない。
たとえスモールビジネスだったとしても自分で金を生み出している方が将来のリスクは小さいとおれは思うんだ。

話をもとに戻す。
この本を読んでから基本的に橘玲氏の本は全て読むようになった。
会社を辞める、海外で暮らす、独立する…今自分のやりたいことのほとんどが
この本から影響を受けているといっても過言ではない。
ちゃんと準備をしていこうと思う。

しかしまあ、もう結婚して子供いる人とかは大変だねー。
簡単に会社辞めれないから。
みなさん頑張ってください。

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